four Alchemists methods

『契約』 by four Alchemists methods
2012.1.31(tue)-2.13(mon) at 西武渋谷店 B館8階 オルタナティブ スペース

東京を拠点にそれぞれの分野で活動する女子大生4人組、
加藤杏奈、鵜川カナ、草野絵美、吉川七海による展覧会。テーマは「契約」。
契約は不安定な社会を生きるキーワード。様々な観点から契約をとらえていきます。

本サイトは展覧会の公式サイトおよび公開リサーチブックです。

企画協力:西武渋谷店

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1.17.2012


サラベルナール
19世紀最も有名な女優として知られる
ユダヤ人娼婦の私生児として生まれ、
多くの著名な芸術家のモデルやインスピレーションとなった女性。
彼女自身も彫刻や戯曲を制作した
無声映画パイオニアでもある。


芸術家にインスピレーションを与え続けた女性は
モンパルナスのキキを始め歴史の中に今もなお、つぼみから開きたての花のような華やさを保ち続けている。
「歴史」や「美術史」という名の元に時系列に並べられ、硬い形式の中に収められた時間の中で
型に捉えきれない人生を送った彼女の存在は異彩を放つといえよう。
時系列の中で神出鬼没し、時にははみ出してしまう。
女性の権利や女性の解放などを熱心に訴えた訳でもなく、
男性中心社会に媚続けた訳でもない彼女らは
女性であるという存在自体を受け止め、それを楽しみ生き抜いた軌跡を見とめることができる。
サラベルナールが無声映画のパイオニアになること、
無名のミシャが彼女をモデルとした一枚のポスターをつくったことで
一躍アールヌーヴォーを代表する画家となった縁をつくったこと、
プルーストやナダールなど名だたる芸術家にインスパイアされたこと、
それはとても自然なことだったのかもしれない。

奔放に見える彼女の根底には
自らの存在をも受け止める大きな包容力と
鋭い洞察力、また豊かな知性を感じることができる。
勿論キキも魅力的な女性だが、
サラにはより冷静沈着な感情と、その反対の大胆で情熱的な根気強さを感じる。
二つの相反する力を、一つの存在に落とし込んだ、そんな絶妙なバランス感覚が彼女にはあった。
情熱的な側面は、彼女が車いすでしか移動できない身になってからも
義足をつけ晩年まで女優業を全うしたエピソードからも測り知ることができる。

彼女は息子の腕の中で1923年に息を引き取り、国葬の礼をうけた。


「女性として」という枠組みを越えて、一つの存在として、彼女のように生きれたら。


わたしの座右の銘は天真爛漫です。
風のように、小さな隙間でも吹き抜けれるように。
好きなこところに好きなように向かっていけるように。
手にはつかめないし、見えないけれど。
そんな人が日々頼っている絶対的に思える感覚は、
実はとても曖昧なことをもう知っています。


それなら、好きなように向かいましょう。
堂々と凛々と。